「マインド≒思考」から心の癒しへアプローチする

 

①「マインド」とは

英和辞典によると『mind』の主な意味は以下の通りです。

(名詞)『心、精神、知性、知力、精神の正常な状態、正気、記憶、回想』

(動詞)『気にかける、嫌がる』

(webrio辞書より:太文字は著者の主観)

 

私たちは物質としての肉体すなわち「ボディ」だけではなく、心、精神、意識などの目に見えない内面活動をしています。この内面活動全般が「マインド」と呼ばれる領域です。

 

「マインド」は、大きく「思考」と「感情」に分けられますが、ここでは主に「思考」≒「マインド」と考えていきましょう。

「感情」は「シャドー」の領域の方がより深く扱うことができます。

 

通常、私たちは「思考」を通して世界を把握しています。

今話題の『サピエンス全史』で、著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏は

「虚構が協力を可能にした。」

より

と述べています。

貨幣、人権、正義などの虚構により、ホモ・サピエンスは見知らぬ人との協力が可能になり、繁栄してきたというのです。

 

虚構を扱う領域こそが「思考」です。

「大いなるもの」「幸せになる力」も、虚構ですよね。

「大いなるもの」とは、世界を動かしている『人智を超えた、何か』

「幸せになる力」とは

 

ともすると、癒しの世界では悪役になりやすい「思考」。

ですが、意識の力で鍛錬することができるのも「思考」です。

 

 

意外かもしれませんが、シュタイナーも「思考」を大切にしています。

思考との結びつきの意味を理解することによって得られる光は、超感覚的認識の本質への正しい洞察をも与えてくれる。

思考の光が超感覚的認識の洞察を与える。

・・・

 

②多様な視点は感情を成熟し、思考を透明にする。

私たちは「思考」を鍛錬することで、視点をどんどん多様化することができます。

それは、単なる多様性の尊重ではありません。

単純な多様性の尊重は他者理解も共通認識もない世界であり、深遠な「幸せになる力」を感じることは難しいでしょう。

 

しかしながら、私たちは「思考」を使って自分から見えている世界を記述することができます(自己理解)

さらに、「思考」を使って他者の視点に思いを馳せ、他者が見ている世界を想像することもできます。

 

それは他者を他者のまま受容することを可能にし(他者理解)、感情が奥深く成熟することを可能にします。感情の成熟は、「シャドー」へ取り組んだときに大きなサポートとなるでしょう。

 

 

そして、世界に存在する多様な視点を持てば持つほど、「思考」はどんどん精妙、微細、精微になり、透明に近づいていきます。

ついには、「思考」の奥にある精妙で神聖で高次な虚構、「スピリット」の領域を感じることができるようになるでしょう。これが「マインド」への取り組みなのだろうと、私は理解しています。

 

《参考》

 

 

・・・

 

 

③自然科学的なアプローチで思考を鍛錬する。

自然科学を学ぶことは多様な視点を得る「思考」の鍛錬になり得ます。

 

自然界には、しくみがまったく異なる植物や昆虫、目に見えない微生物も存在します。

動物は中央集権、植物は地方分権~植物と動物の大きな違いは『集中と分散』

昆虫という生き方

丹田は腸内細菌がいるところ? ハイアーセルフの声は腸内細菌の声?

 

さらには、望遠鏡や顕微鏡でも見えない原子や量子の世界をも、「思考」では認識が可能です。数学ではn次元の世界について語ることが可能らしいですね。

電子は「忍法分身の術」 で存在する~ハートで感じる植物化学

 

自然科学で先人達が見つけてくれた自然界の摂理や仕組みを学ぶことは、自分以外の新しい視点を学ぶこと。多様な視点を持つ練習になると思っています。

 

 

④【番外編】超自然的な「マインド」へのアプローチ

番外編として、超自然的な「マインド」へのアプローチをご紹介しましょう。

これはリーディングやチャネリングと呼ばれるもので、オーラ、天使、ハイヤーセルフ、アカシックレコードなど、なんらかの精妙で神聖で高次の超自然的な領域から言語レベルでメッセージを受け取るものです。

 

いわゆる「スピリチュアル」という言葉を聞いた時にイメージする分野ですね。言葉を使いますが、今の科学での再現性は低く、不思議さを感じる世界です。

「スピリチュアリティ」とは

「科学(science)」とは

 

しかし、言葉で顕在意識に訴えかけるため、「思考」で「幸せになる力」を感じる助けとなります。

特に、セラピストが本人の代わりにメッセージを受け取る場合、本人は「ボディ」・「マインド」・「スピリット」・「シャドー」の取り組みをしなくても良いので、とてもお手軽です。

実際、私はリーディングに衝撃を受けて、この世界に入ってきました。

 

入口はみんな、それぞれです。

 

本音を言うと、超自然体験をする人を羨ましい気持ちはあります。

私だって、天使の声を聞きたいし、ドラゴンに会いたいし、UFOに乗ってみたいし、植物から声をかけてもらいたい。

 

でも、今世の私は、理性と思考力で意識を変容するという使命を持っているのだと思うことにしています。

 

幸せになれれば、それでいいんです。

幸せを広げられれば、それでいいんです。

(ちょっとひがみが入っていることは、自分でつっこんでおきます。。。)

Follow me!

プロフィール

飯田 みゆき
飯田 みゆき森と魂のセラピスト
薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事