癒しの第2ステップ~自分とつながり、幸せになる力を感じる人間としての【心の癒し】

癒しの第1ステップは、ホッとする、安らぐ【生物の癒し】です。

 

しかし、心の底からホッとして安らだとき、人間の心は次のステップに進みはじめます。

その昔参加した自己肯定(セルフエスティーム)のワークショップでも、自己肯定には2段階あると言っていました。

①無条件に自分を認める “自己受容”

②自分には人生の挑戦に立ち向かう力があると感じる “自尊感情”

あらゆる判断を手放して”自己受容”できると、ヒトは第2段階の”自尊感情”に向けて行動したくなるそうです。

 

 

マズローは5段階目に自己実現の欲求が出現するとしています。

【マズローの欲求5段階説】

①生理的欲求

②安全・安定の欲求

③所属と愛の欲求(社会的欲求)

④承認の欲求(尊厳欲求)

⑤自己実現の欲求

 

①、②で生命の安全が満たされ、③、④で社会的動物として所属と愛、承認の欲求が満たされたとき、人間の欲求は⑤自己実現に向かって進みはじめるのだそうです。

その原動力は、生物としての自分、社会的動物としての自分としっかりつながることで得られる自分を大切にする力。

自分勝手や自己愛とは全く違う次元の自己受容から生まれる人間本来の力。

 

それは、カール・ロジャースの言う、生命体が自らをよりよく実現していこうとする潜在的な力

自己にとってどんな脅威もない条件下では、防御性から離れ、生命体が自らをよりよく実現していこうとする潜在的な力に従う。

これは、「心の治癒力」ともいえる力です。

 

この力を自分が持っていると感じられれば・・・。

それこそが、先述のセミナーでの「人生の挑戦に立ち向かう力」であり、瞬間瞬間を幸せに生きる力であり、苦しいときも喜びや輝きを感じられる力。

これを私は「幸せになる力」と呼んでいます。

 

まずは、自分とつながること

「幸せになる力」は、「ほら、ここにあるよ~。」と言われて、「あ、ほんとだ~。」と、見つけられるものではありません。

 

なぜなら、それは自分の内側に存在する力であり、自分とつながらなければ感じることができないからです。

実は、ホッとして安らぐ【生物の癒し】は自分とつながる準備段階です。

 

緊張しているときは、身の危険が迫っているとき。

瞳孔を開いて危険状況を判断し、浅く速い呼吸で酸素をがっつり取り込み、心臓はバクバクと血液を送り出し、戦うのか逃げるのか、何かしら行動しなければいけません。のんびり自分の内側に目を向けている場合ではないのです。

 

 

けれども、身の安全が保証される状況では、ゆっくりと自分の内側を探索する能力を私たち人間は持っています。

自己にとってどんな脅威もない条件下では、防御性から離れ、生命体が自らをよりよく実現していこうとする潜在的な力に従う。(カール・ロジャース)

 

内側を探索する能力が特に高いのが、HSPと呼ばれる繊細な人々です。だからこそ、HSPの人々にはホッとして安らぐ環境が必要なのでしょう。

 

世に存在する数々のセラピーも、まずは自分とつながることから始まります。

ヒプノセラピーも、リラックスすることから開始。

 

深呼吸はもちろん、嫌なことがあったときのため息も、呼吸は自分のカラダとつながるアイテム。

 

グラウンディングという方法もあります。

 

嬉しいこと、悲しいことをお友達に話して感情をしっかり出し切ることも、自分の感情とつながること。

 

カフェや電車でボーっとしている時間も自分とつながるひとときです。

 

もちろん、森林療法もね。

 

 

「幸せになる力」を感じるヒント

私の場合、森の癒しのヒミツを探っていたら、心と魂の癒しへの旅が始まっていました。

それは、スピリチュアルと呼ばれる世界でもありましたが、オーラが見えたり、神の声が聞こえたりすることはなく、嫌いで嫌いで仕方がなかった、自分自身との和解だったように思います。

私が、私自身の魂の声を聴き、私が、そのままの私を受容する(←まずは自己受容)

そして、すでに持っていた「幸せになる力」に気づく旅だったように思います。(←次に自尊感情)

 

この旅路には、いくつかの通過ポイントがありました。

スタンプラリーやオリエンテーリングのように、そのポイントを通過するごとに、幸せになる力を感じるヒントが集められていきました。

ここでは、私が集めたものをいつくか紹介していきましょう。

これがすべてではありませんが、お読みの皆さまの何かのヒントになれば幸いです。

 

①自分軸から他人軸へ

現代の私たちは、知らず知らずのうちに自分とのつながりを忘れ、他人軸で生きていることがあります。

私も思春期のころから他人に気を使って、他人が望むことを考えて、他人に合わせて生きてきました。

 

ハイアーセルフからのリーディングセラピーで、

『あなたが、どうしたいのか?』を、質問してください。」

と言われたとき、そんなこと考えたこともなかったので頭が真っ白になりました。

 

頑張って気を使えば使うほど相手を怒らせていたあのころ。

気を使いすぎて立ち尽くし、「あなたは気が利かない人ですね。」と、よく言われていたあのころ。

 

なぜ? どうして?

どんなに考えてもわかりませんでしたが、心と魂の癒しへと旅路の中でようやく気づくことができました。

私はずっと、「他人軸」で生きていたのです。

 

「他人軸」で生きている時は、自分の声が聞こえません。どんなに頑張っていても自分は満たされず、不満をくすぶらせていました。

 

生き方を「他人軸」から「自分軸」へ変えること。

すでに習慣化されていた生き方を変えるのは、簡単ではありません。

 

それは、ひとつひとつ自分の気持ちを確認していく作業でした。

 

「やりたい」ことをやりたいと感じ、「やりたくない」ことをやりたくないと感じる。ときには、「人からよく見られたい」「私って有能だわ」「私が世界を回したい」と思う自分までをもそのまま感じること。

 

ハイヤーセルフの衝撃の言葉から10年、私はハートの声を聞く練習をし、徐々に「自分軸」で生きるってこんな感じ? という感覚がつかめるようなっていきました。

 

ローマは一日にしてならず。

ようやく、あんな自分もこんな自分も受け入れることができるようになってきたところです。

 

②原因論から目的論へ

目的論とは、

「世界で起きる出来事には目的がある。」

「人生で私たちが出会う出来事にはすべて目的があり、すべて最善が起きている、」

という理論です。

 

普通に生きていれば、雨が降るから水が貯まる、水の温度が高くなるから蒸発する、など、原因→結果の関係で世の中を視ています。その関係の法則を見つけようとして、科学は発展してきました。

 

しかし、不幸な出来事が起きたとき、日頃の行いが悪いから、徳を積んでいないから、信心が少ないから、不幸に出会ったと考えてしまうと、心が壊れてしまいます。

望まない出来事が起きたとき、

「もし、今、最高最善が起きているのだとしたら、その意味はなんだろう。私にとって、私の魂にとって、どんな目的があるのだろう。」

そう問いかけることで、目の前のつらい現実は同じだけれど、違う視点で考えると苦しさが少なくなることに気がつくようになりました。

感情ではなかなか理解できないので、思考の鍛錬が必要になります。

 

③自分の感情は自分のもの

怒り、悲しみなど心地よくないものだけでなく、喜び、楽しさなど心地よいものもすべて、感情は自分が起こしていると知ることは、幸せになる力の大きな支えになりました。

また、他人の感情も他人もものであり、私が責任をとろうとしないこと。

そして、心地よくない感情は、心理的なワークによって変容することができると知ったことも、大きな力になりました。

 

「シャドー」とは拒絶/排除/抑圧されている心の側面で、多くは怒りや悲しみや妬みなどの否定的な感情です。自分の否定的な感情を拒絶/排除/抑圧していたのでは、真に自分とつながることはできません。それらを自己の一部として統合する試みが「シャドー」への取り組みです。

この「シャドー」への取り組みも、時に厳しく、根性を必要とします。だからこそ、「癒し」の第一ステップでしっかりホッとして安らぐことが大切なのです。

 

④あとはひたすら筋トレ

 

森林療法で幸せになる力を感じる

森は、そこに入るだけで癒しをもたらしますが、「心地よさ」を大切にすることで、より積極的な快適性、そして調和感を得られます。

 

自分の快適感、調和感を大切にするという考え方から、NPO法人日本森林療法協会は「森林療法」ではなく「森林セルフケア」という名前で普及活動を行っています。

 

セルフケアで大切なことは、しっかりと感覚を研ぎ澄ませること。五感の刺激あふれる森の中で感覚をとぎすまし、自分にとって心地よいこと、心地よくないことを観察をすることは、自分とつながる大切なプロセスです。

自分とのつながりが深まれば深まるほど、自分自身の奥から答えがやってくるようになります。あなたにとって何が大切なのか、他の誰かに教えてもらわなくても、あなた自身は答えを知っているのです。

 

自分の感覚を信じることは、自分をあるがままに受容すること。一人ひとりが自分の大切さ、かけがえのなさを抱きしめるとき、魂の願いである「幸せになる力」が引き出される素地となるのでしょう。

 

それは、植物療法でも同じことですね。

 

私に「シャドー」と向き合う勇気をくれたのは、自然の中での体験でした。自然界は何も言わずに自分をありのままに受け入れます。批判も否定もアドバイスもありません。

自然界に無条件に受け入れられる体験は、「大いなるもの」への信頼、そして「シャドー」をも信頼する勇気に繋がっていると感じます。

 

そして、第3ステップへ

自分とつながり、自己受容、自己尊重し、自己実現の欲求が満たされると、人間の心はさらにその先の癒しを求めて動き出します。

それは、人類の進化を信じる魂の癒しです。

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プロフィール

飯田 みゆき
飯田 みゆき森と魂のセラピスト
薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事