森林療法のエビデンス

2012年から2019年まで、NPO法人日本森林療法協会の会報誌で森林療法のエビデンスを紹介する記事を書いていました。

NPO法人日本森林療法協会コラム「森林療法のエビデンス」シリーズ

かなり時間をかけて書いた記事でもあり、このまま私のパソコンの中で眠らせておくのはもったいないと思い、森林療法協会の了解も得られたのでブログで紹介していきます。

ところで、2011年秋のヒットドラマ「家政婦のミタ」。もう10年も前なんですね。

主人公の家政婦の「承知しました。」という全受容のセリフが話題となっていましたが、私が印象深かったのは「それは、あなたが決めることです。」という主人公の決めゼリフでした。

セルフケアは、まさに「私が決めること」の連続ですが、もし判断材料があれば、決める時の目安になります。

森林セルフケアでは「森に行くと体調が良くなる」という経験を自分で感じ取ることが大切なのですが、科学的な知見を判断材料にすることもできます。

そこで、今まで得られている科学的研究を論文や図書から抜粋して紹介していきます。

☆はじめに☆

★エビデンスとは、医学および保健医療分野では

ある治療法がある病気・怪我・症状に効果があることを示す証拠や検証結果・臨床結果を指す。(wikipediaより)

ことで、科学的根拠という意味を持っています。

紹介する研究内容はすべての人に当てはまるものではありませんが、森に行って健康になろうとするときのひとつの目安になるかもしれません。

 
★統計上の「有意」とは

偶然ではなく、必然である可能性があると推測されることをいう。有意水準(普通は5パーセント)未満の場合にいう。(コトバンクより)

 

統計上、ある事象が起こる確率が偶然とは考えにくいと判断することを「意味が有る」として、「有意」という言葉を使います。

P<0.05などの数字は、基準となる確率で、危険率とも言います。

0.05は5%のことで、同じことを100回やったら、95回は同じ結果、5回は違う結果が出る確率です。普通は5%(0.05)、厳密を要する場合は1%(0.01)を使います。

私が製薬会社にいたときは薬の研究は0.01が普通でしたが、心理学では0.05を使うことが多いそうです。

森の健康効果について学びたい方は、NPO法人日本森林療法協会の森林セルフケア講座にご参加ください。

☆研究紹介の注意事項☆

森林療法のエビデンス各ページでの研究紹介は、タイトルも含めて省略する過程で要約者の主観が入ります。引用する場合は必ず原著をお読みください。