「1/fのゆらぎ」とリラックス

リラックスと深い結びつきがあるとされているものに、「1/fのゆらぎ」があります。

簡単にいうと、一定間隔でも無秩序でもなく、不規則さと規則正しさが調和しているゆらぎのことで、難しく言うと、パワースペクトルが周波数fに反比例するゆらぎのことです。

つきつめるととても難しい話なのですが、私が理解している範囲で紹介させていただきます。

私たちの身の回りにある音や光などの波の大きさを波長、ある間隔に存在する波の数を周波数といいます。本来は周波数が多い方がエネルギーは高いです。

音では、周波数が少ない(波長が長い)と低い音、周波数が多い(波長が短い)と高い音です。

光では、周波数が少ないと赤色、多いと紫色になります。

 

「パワースペクトル」は、ちょっと難しいので、波の強さとか高さなどをイメージしておきましょう。

パワースペクトルが周波数fに反比例するということは、周波数が多くなると波の強さが小さくなるということで、そんな要素を持つゆらぎが「1/fのゆらぎ」です。

本来は周波数が高い方がエネルギーが高いので、逆さまの関係ということでしょうかね。(この辺りは難しすぎて、私も理解できていません。)

また、周波数に関係なく一定のパワーを持つものは雑音になるそうです。

理論はさておき、自然界の中で1/fのゆらぎを持つものには、小川のせせらぎ、木が揺れる様子、木漏れ日、風、波、歌声などがあります。

 

私が初めて「1/fのゆらぎ」という言葉を聞いたのは、扇風機のコマーシャルでした。「1/fのゆらぎ」ボタンを押すと、風量が強くなったり、弱くなったり、ナチュラルに変化する扇風機でした。

 

そして、私たちの身体も「1/fのゆらぎ」を持っています。

心臓は一定間隔に拍動しているようにみえて、実は増えたり減ったり、状況に合わせて変化しています。それを測定するのが「心拍変動による自律神経測定」です。

こちらの研究でも心拍変動を測定しています。


 

森の中で癒されるのは、私たちが身体に持っている「1/fのゆらぎ」と自然界の「1/fのゆらぎ」が共鳴し、調和をもたらすからのようですね。

森の中で木漏れ日を浴びて風を感じながら、自然界と身体の「1/fのゆらぎ」が共鳴しているところを想像するのも楽しいです♡

 

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プロフィール

飯田 みゆき
飯田 みゆき森と魂のセラピスト
薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事