『自然セラピーの科学』(朝倉書店)から学ぶ」

2024.2.18(日)13:30-16:45

日本森林療法協会:レベルアップセミナ―座学編「『自然セラピーの科学』(朝倉書店)から学ぶ」

民間療法的な色彩の濃かった自然セラピーが実際にどのような生理的効果があるかを学びます。

【講師】
飯田みゆき(森林セルフケアコーディネーター、薬剤師、公認心理師)
松尾祥子(臨床心理士/公認心理師、アロマセラアピス)

【進行】降矢英成

 この書籍は、民間療法的な色彩の濃かった自然セラピーに実際にどのような生理的効果があるかを科学的に検証し,「データに基づいた自然利用」を推進する解説書という位置づけになります。

自然セラピーとは、森林セラピーはもちろん中心なのですが、材木セラピーや園芸療法も含まれており、さらには「公園セラピー」という項目があるのがとても興味を惹かれました。

「自然セラピー」の方向性は、環境やエコロジーの視点を深める方向から人間に影響を及ぼすことに向いていると考えられ、一方、「森林療法」とか「森林セルフケア」は人間の心の視点を深めていく方向をもっているのではないかという指摘がなされました。

そして「森林セラピー」の場合は、地方の森のフィールドを活用していますが、一方の「公園セラピー」は都市近郊の公園を活用していますので、都市部での「公園セラピー」はともすると地方の森に行く間のつなぎや埋め合わせ的な位置づけになりかねません。

その点に対して、都市公園は単に埋め合わせやつなぎではなく、「身近な場所であること」「繰り返し行えること」などの有効性があるのではないかという考察が出されました。

レベルアップ講座報告より

 

2024.8.25(日)13:30-16:50

日本森林療法協会:レベルアップセミナ―座学編「『自然セラピーの科学』(朝倉書店)から学ぶⅡ」

・講師
飯田みゆき(森林セルフケアコーディネーター、薬剤師、公認心理師)
松尾祥子(臨床心理士/公認心理師、アロマセラアピス)

・進行/降矢英成

今回は、「森・自然による人への効果」について、次の3つのポイントから学びます。
1、なぜ「森・自然による人への効果」には、「個人差」があるのか(飯田みゆき講師)
「森林セルフケア」は、一般的には人に効果があるとされています。しかし、その効果は、かなり人によって異なり、ときには、森・自然の体験がストレス/逆効果になってしまう理由として「個人差」というキーワードがあります。
2、「人のストレス・リラックス状態測定法」にはどのようなものがあるのか(降矢英成講師)
「森・自然による人への効果」の測定には、「生理的評価法」といわれる「心拍変動による自律神経測定」や「近赤外線による脳活動測定」「唾液によるストレスマーカー測定(コルチゾール、アミラーゼなど)「尿によるストレスマーカー測定」「NK細胞を用いた測定」などがあります。
3、「日本の森林セラピー研究」にはどのようなものがあるのか(松尾祥子講師)
前回は日本の森林セラピーの概要を学びましたが、今回は、さらに「日本の森林セラピー研究の過去・現在・未来」について学びます。具体的に、「各国の疫学研究」、「病院屋上森林セラピー」や高知での医師による森林セラピー研究などについても学びます。
お申し込みは下記ピーティクスからです。
https://peatix.com/event/3970404/view

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プロフィール

飯田 みゆき
飯田 みゆき森と魂のセラピスト
薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事