動物は中央集権、植物は地方分権~植物と動物の大きな違いは『集中と分散』

来週は「植物は〈未来〉を知っている」第1回5/21です。

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準備をしながら、植物と動物の違いについて思いを馳せています。

植物と動物の違いは何でしょう?

 

植物は光合成をして生存に必要なエネルギーを太陽から手に入れる。【独立栄養生物】

動物は他の生物を摂取・消化して必要なエネルギーを手に入れる。【従属栄養生物】

 

これが、一番の違いですね。

そのために植物は動かないことを選び、動かずに生きる身体の構造を作ってきました。

 

 

 

改めて植物の生き方を見直すと、動物とは異なる生命戦略をしている生き物だと実感します。

動物、特に脊椎動物は、「個」としての生命体を維持するために、神経系を発達させ、脳という特別な場所で全身をコントロールするシステムを作った。

 

それは、歴史で出てくる「中央集権国家」を思い出す。

情報はすべて中央に集めて、そこで判断して指令を出す。

 

一方の植物は、「動かない」生き方でDNAを残すために、レゴブロックのようなモジュール構造、分散構造にした。

動物では脳、肝臓、心臓などの各器官に集中している機能が、植物では分散している。

 

植物は『脳』という制御センターを持たないけれども、各モジュールが変化を知覚し、互いに協力しながら新たな解決方法を準備し、生き残ってきました。

こうして、繰り返される大災害、環境の大変動に適応しながら、地球上で繁栄しています。

 

多少、イモムシにかじられようが、ヤギやウシに食べられようが、そんなに大きくは困らない。

 

なぜなら「特別な場所」がそんなにないから。

全身の感覚器で状況をとらえ、今、どう生きるかを選択する。

 

まるで、現場判断を任されている企業のようだなと思ったわけです。

「事件は現場で起きているんた!!」と、すべての細胞が叫んでいるみたい。

 

・・・いや、叫んでないな。

粛々と各現場で業務を行っている感じかな。

 

これは、今、組織開発で流行の、ひとりひとりの自主性を大切にする「ティール組織」っぽい??

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各現場の情報を伝達するシステムには、動物の神経細胞と同じ電気信号を使っているそうです。

細胞と細胞が実はトンネルでつながっていたり、細胞壁でも情報伝達をしていたり。

自然界のことは、まだまだ、知らないことがいっぱいです。

 

「植物的な生き方」というのは、争いをせず、平和を愛する生き方というより、

「個」の強さと「連携」の強さ

のバランスがとれている生き方かもしれない。

 

ああ、だから、植物のグラウンディング感ハンパないのかな。

全身に意識がある感じ。ですね。

 

植物の感覚をヒトの集団に生かせる?

2016年「植物の知性を考える。」のときには、こんな感想もいただきました。

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例えば第二章の中で、

「植物は二つに切られても、それぞれが独立して生きられる。動物は二つに切られたら生きられない」

「植物は1個体ではなく、コロニーに似ている」

と書かれていました。

 

会社、集団という社会を考えたとき、トップが指令を出し、いわれたまま動いていくのか、会社、集団と言うコロニーで皆それぞれ考え行動していき、会社や集団を形成していくのか、ということに似ているなと思いました。

それぞれが人任せにしないで、自分の意志を持ち行動する。

なので会社、集団は盛り上がり、発想も生まれ、展開も幅広くなるように思えます。

 

そして二つに分かれたとしても、皆それぞれ意思と行動があるので、それぞれがまた集団、社会ができる。

~中略~

植物から私たち人の行動や生活に活かせることがたくさんあるなぁと思いました。

あと、私の全体的に感じたのが、植物は環境に順応しようと、自分(達)を変えていこうとしているように想える(実際は解りませんが)。

人は環境を自分に合わせようとしている場合が多くあるなぁ。

全文はこちらから

 

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プロフィール

飯田 みゆき
飯田 みゆき森と魂のセラピスト
薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事