五感を開くとエンパワメントにつながる~小笠原和葉さんのPBMDay3参加報告
森林セルフケアで大切にしている「五感」。
体験会でも講座でも、フィールドワークで最初に実施するのは、五感を開くアクティビティ。
よく見たり、
手で触ったり、
音を聞いたり、
においをかいだり。
とにかく五感で自然を感じます。
この、五感で感じるのにはちゃんと意味があったんだ!!と気づいた、小笠原和葉さんのプレゼンス・ブレイクスルー・メソッド(PBM)Day3だったのです。
Day1でリラックスの構造を学び、
Day2でリソースについて学びました。
ゆっくりカラダを感じてリラックスする。
3/29(火)のDay3は、リラックスと緊張の仕組みについて。
思考が生み出す緊張を緩めるには、カラダの感覚に意識を向けるのがいいそうです。
ほおっておくと、次から次へといろいろ考えだす思考。
ソフィアフィトセラピーカレッジのシンポジウム↓
で田口ランディさんも言っていましたが、思考が考え始めるのは、大抵は不安なことです。
そして、今、ココには何も不安はないのに、緊張を作り出していきます。
そんなときの田口ランディさんのお勧めは「今この瞬間にやりたいことをする。」でしたが、小笠原和葉さんのお勧めは、「ゆっくりカラダを感じる。」
暇になると何かやりたくなる意識に思考以外のやることを与えておくことで、今必要のない緊張をしなくなる。
そして「リラックス」という領域に入っていく。
TM(超越)瞑想でマントラを使うのも、同じ理屈ですね。
五感でカラダを感じてリラックス
森の中でいつもと同じ思考を使ってお友達とおしゃべりしながら歩くのもいいんですが、五感を使って感じるというのは、意識に「思考以外のやること」をやらせているのと同じだと思うのです。
しかも、五感は身体の感覚器官を使うのですなわち「カラダを感じる」ことをしているわけです。
そうして、しなくていい緊張をやめると、その人らしさは勝手に機能していくんですって。
これって、エンパワメント(=ヒトが本来持っている生きる力を湧き出させること。)に、つながるではないですか。
はい。
三段論法【仮説】のできあがりです。
①自然の中で五感を開く。
↓
②思考が静まり、緊張が除かれる。
↓
③その人が本来持っている力を引き出す。=エンパワメント。
森で癒されましょう~、という活動をしていてよく聞かれるのが、「リラックスしすぎて、社会復帰できないかも・・・。」という声。
しか~し、緊張しなくなると、緊張に使っていたエネルギーを他に使えるようになるので、実は、パフォーマンスは上がるらしい。
いいねぇ。
森林セルフケアは、いろいろな可能性を秘めています。
ただの森林浴とは言わせませんよ~。
↓ビワの新芽。
だんだん開いてきましたね~。
プロフィール
- 薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事
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