おとといの木曜日は、早稲田大学オープンカレッジでの「生命(いのち)のにぎわいを探る」でした。

この講座は、毎週別分野の先生が講義をする、オムニバス形式です。今週は、植物生態学の多田多恵子先生による植物のお話しでした。

多田先生は、知る人ぞ知る植物業界の著名人。とってもチャーミングな先生のお話は、植物と生き物のへの愛に溢れていました。

印象的だったのは、「スギ・ヒノキの人工林が水害の原因なので、ブナ林を植林で増やすべきでは?」
との参加者からの質問への先生の回答。

針葉樹は根が広く張らないので、保水力&土をつかむ力が弱いことは事実。しかし、水害の現場は扇状地であることも多く、スギ・ヒノキの植林地でなくても、水害が起きやすい場所が多い。

スギ・ヒノキも日本古来の自然植生の一つなので、単一植林ではなく、広葉樹との混交林への植林にすることが必要かもしれない。』

 

その筋の専門の先生のお話は、複雑な生態系構造、地形構造をも見据えています。

ともすると、『いい・わるい』の二元論に傾きがちな私たちの思考。生態系は、二元論を超えて、多元的な構造の中で調和を保っています。

多次元にからみつく生物たちの見えない世界を想像するとき、私の思考も多次元世界の可能性に開き、人間社会の多次元構造にも思考が慣れていく感じがします。

そんなこんなで、生物多様性を学ぶことは、ココロの癒しにもつながるのではないかと思っているのです。

つづき⇒江戸時代の動物研究は漢文を読むのね。

 

一つの木にいくつもの植物が着生する多様性の世界(鹿児島・仙巌園にて)

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