森林は「シャドー」と向き合う勇気をくれる??
先週日曜日は、ホリスティック医学協会の植物療法ネットワークでした。
このセミナーでは、毎年1つの症例についてハーブ、アロマ、バッチ、園芸療法、森林療法の各分野からのアプローチを検討し、ディスカッションします。
私は、森林療法の立場からのアプローチを紹介しました。
今回、ディスカッションの流れで、バッチフラワーレメディでは、カウンセリングの中で様々な感情を取り扱い、それは「シャドー」ともいえますね、という話になりました。
森林は、「感情に向き合え」とも言わないし、どんな言葉もかけてはくれません。しかし、森林の中では人は心を開き、自分の心を受け入れやすくなります。
その時、ふと思ったんです。森林はシャドーと向き合う勇気をくれるのではないか、と。
「シャドー」とは
「シャドー」とは、私たちが日常生活の中で拒絶・隠ぺいしている性格や感情などで、無意識化され、病理的な症状を起こすことがあります。
こうした無意識の領域を積極的に探求して、そこに隠ぺいされているものを健全な形で解放・統合することは、私たちが包括的な治癒と成熟を実現していくためには必須の活動です。(「ケン・ウィルバー『インテグラル理論入門』春秋社」より
「シャドー」に取り組むのは怖くてあたりまえ
「シャドー」に取り組むには、ある程度心構えが必要です。多くの人が自分の本当の気持ちに気づくことを恐れています。私もそうでした。
なぜなら、それは、日常生活の中で拒絶・隠ぺいしている性格や感情ですからね。「見たくなかった自分」、「拒絶していたかった自分」、「大嫌いだった自分」との出会いであり、とても厳しく感じることがあるからです。
「シャドー」と向き合うのは怖くてあたりまえなのです。
だから、シャドーに取り組むには慣れと準備が必要であり、
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取り組む前にしっかり癒されておくことが大切です。
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心が開くと「シャドー」に向き合う勇気が湧く
自然界とふれあいはやさしく心を開いていきます。心を開くことに慣れてくると、シャドーに向き合う勇気も湧いてきます。
私の場合、自然と親しむことで、今までの自分とは別の自分を感じ、ここに本当の自分がいると感じたものです。嫌いだった自分を少し好きになることができました。
しかし、それだけでは、まだまだ自分への不足感に焦りを感じることが多くありました。
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そんな私に一番最初に「シャドー」と向き合うきっかけをくれたのはリーディングでした。
初めて体験したリーディングで、ナゾの「ハイヤーセルフ」という存在が、もっと自分を大切にしろと言っている、と言われても、最初は本当に意味がわかりませんでした。
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その後、インナーチャイルドやヒプノセラピー、ジャーニーなど、リラックスしながら自分で自分の内側と対話するセラピーを何度も体験することで、自分自身の中にある、見たくなかった自分、隠していたかった自分と統合し、少しづつ、自分との調和が生まれてきたように思います。
リラックスした状態で感じる、天使の愛、インナーチャイルドの思い、どこからやって来るのかわからない、意味なく感じる無限の愛。
私の身体は受精卵の時から私を愛している、と気がついたときには、本当に涙が止まりませんでした。
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自分が無意識の領域に隠していたあらゆる思いを顕在意識に浮上させると、他者への許せる範囲が多くなったように思います。
シャドーと向き合う勇気をくれたのは、自然での体験
この、ちょっと厳しい「シャドー」とのとりくみにダイブする勇気をくれたのは、自然の中での体験だと思っています。
時々、ワークショップなどで、私のセラピーへの入りっぷり、集中っぷりを誉められます。すべてを受け入れてくれる大自然の安心感の記憶が、セラピーへの信頼に繋がっていると感じます。
ジャッジせず、すべてを受け入れる大自然とともに過ごした記憶は、今でも自分を超えた大いなる存在への信頼につながっています。
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皆さんも、大自然の中で安心感を感じたら、ぜひ次のステージである自分の本質との出会いに出かけてみましよう。
そこもやはり、愛に溢れる暖かい場所であることに気づくと、世界に存在する自分にもまた安心感が感じられるかもしれません。
プロフィール

- 森と魂のセラピスト
- 薬剤師・森林インストラクター・メディカルハーブプラクティショナー・ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー・日本森林療法協会元理事
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