天から使われた”おばあちゃん”に出会った話
ある日の薬局の昼休み。
エスカレーターで1階に降りようとしたら、足元が不安定でエスカレーターに乗れないでいるおばあちゃんに遭遇。
下では先に降りた家族の方がおばあちゃんを呼んでいる。
私は家族の方に伝えて、エレベーターでおばあちゃんと一緒に降りることにした。
エレベーターを待つ間、ふいにおばあちゃんが私の手を握ってきた。何か話すわけでもなく、淡々とエレベーターを待っていただけなのに。
おばあちゃんは一言も発しない。
ただ、おばあちゃんの手が心細い心境を物語っていたので、私も握り返した。
一緒にエレベーターに乗り、1階に着くと家族の方が待っていた。家族の方にお礼を言われて、私はおばあちゃんと別れた。
たったこれだけの出来事が、私の心をとらえて離さない。
おばあちゃんと手を繋いでいた時の「頼られ感」は、子供のいない私の人生で味わったことのないものだった。
おばあちゃんは私より背が低く、顔は見えなかった。そしておばあちゃんは一言も発しなかった。
これは、どんなメッセージなんだろう?
「あなたの存在を信じて良いですよ。」
おばあちゃんの手は、私自身の手。私を信じて良いというメッセージなのかも。
突然出会ったおばあちゃんは、もしかしたら天使だったのかもしれない。私自身にOKを伝えに来た天の使い。
おばあちゃんの手の温もりを忘れない。
おばあちゃん、ありがとう♪
プロフィール
- 薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事
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