森の小咄~アオキくんとアオキちゃんの物語

今日は、森が楽しくなる小ネタを一つご紹介しましょう。

明治神宮や北の丸公園など、東京の森の低木層にうっそうと生えているのが、アオキです。

wikipedia「アオキ(植物)」

 

このアオキ、枝も緑色をしています。

 

枝もあおあおとしているので、

“アオキ”

なんですね~。

 

どこにでもあるので、簡単に覚えられる樹木のひとつです。

 

学名もAucuba japonica。

青木葉↑から来ているらしいです。

 

アオキは、せいぜい2mくらいの高さにしかならない低木の仲間。

 

森の下層、暗い林内で生き抜くために、
枝のクロロフィルでも光合成しているらしい。

なかなかしぶといヤツなんです。

 

 

しかし、アオキが注目されるのは、緑色の中に目立つ赤い実です。

これが、クリスマスっぽくてなかなか可愛いのです。

 

この赤い実には、

『アオキくんとアオキちゃんの物語』

という、有名な小咄があります。

 

~~~

 

むかしむかし、

とてもきれいな赤い実をつける、

アオキちゃんという樹がありました。

 

外国からきた旅人が

この実のあまりの美しさに惚れ込み、

自国(ヨーロッパ)に持って帰ったんだそうな。

 

ところが、何年たっても実がつきません。

 

実はアオキは雌雄異株。

雌花と雄花とが別の個体 につくのです。

 

アオキちゃんは雌花だけ咲かせても

結実することができなかったのです。

 

何年も経って、アオキくんが届けられてから、

アオキちゃんは

ようやく赤い実をつけることができたそうです。

 

めでたし。

めでたし。

 

実話です。

植物図鑑(アオキ)

 

 

3月下旬から4月上旬はアオキの花の季節です。

とっても地味ですが、
雌花と雄花の違いはすぐにわかります。

 

3月末、北の丸公園で
アオキくんとアオキちゃんに会いに出かけてみませんか?

お申込みはこちらから

森林グラウンディング体験会3/24

 

Follow me!

プロフィール

飯田 みゆき
飯田 みゆき森と魂のセラピスト
薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事