あのときの父に愛を送る~ジャーニー・セラピー体験
先週はジャーニー・せラピーのグラッドミーティングでした。
ジャーニー・ジャパンには、卒後研修会のようなグラッドミーティングという仕組みがあります。
お手軽な会なので、時間のある時はちょこちょこ参加しています。
ジャーニー・セラピーでは、初めに、今、浮上している感情からその奥にある感情を探り、感情の層をどんどん降りていき、一番奥の自分の本質を体験する、というプロセスを行います。
この自分の本質をグレース・源(みなもと)と呼び、毎回セラピーの度に異なるイメージが湧いてきます。
これは、ほかの流派での「大いなるもの」と同じ性質のものだと思っています。
その日の入口は、「悔しさ」
その日の私に浮上していた感情は、「悔しさ」でした。
これは、力がない存在として見られる悔しさであり、認めてもらえない悔しさでもありました。
「悔しさ」の奥にあったのは、「寂しさ」。
「寂しさ」の奥にあったのは、「苦しさ」。
こうやって、どんどん感情の層を降りていくと、最後にやってきたのは「空(くう)」。
この日の私のグレース・源は、この「空(くう)」でした。
「悔しさ」とか
「寂しさ」とか
「苦しさ」とかは、
その「空(くう)」の中に溶けていきました。
ジャーニー・セラピーでは、自分の本質であるグレース・源から、もう一度苦しく感じる思い出を振り返ります。
そうすることで、苦しかった思い出が変容していきます。
その日、「悔しい」気持ちの中で思い出したのは、父のこと。
前にもひとりワークしたことあったけど、苦しい記憶の中に必ず出てくる奴が、この、父。
私の父は、いつもムスッとしていて、他人を褒めない人だった。
今はよぼよぼの爺さんになってしまったけど、思春期の頃は本当に怖かった。
何をしても認めてもらえなくて、悔しくて、
「彼さえいなければ、私の人生はとっても楽しくなるのに・・・。ある日突然、死んでくれたりしないかな・・・。」
とも思ったりもしていた。(思春期のころの話です。見逃してやってください。)
そんな父を、グレース・源である「空(くう)」から見ていきます。
場合によっては、苦しい思い出の中の彼と対話をします。
「空(くう)」からみた父は、世界を怖がっている子どもだった。
子どもたちに厳しくしていないと不安だった彼。
世界が安全だと思えなくて、その中で家族を守らなくてはいけなくて、とても孤独だった彼。
私は彼に褒めてもらいたかったけど、彼には、私を褒める余裕はなかったんだ。
今、高度成長時代とは違う価値観が許される世界に、私は生きている。
あのときの父に、愛を送る。
私たちを守るために必死だった彼に愛を送る。
私を愛していた彼に愛を送る。
すっとぼけていて、努力しない私に、反骨精神を教えてくれたのは彼だ。
努力する楽しさを教えてくれたのは彼だ。
だから、私もたまには努力する。
これが私だ。
ありがとう、父。
ジャーニーのプロセスは「シャドー」への取り組み
この、ジャーニー・セラピーのプロセスは、「シャドー」への取り組みの一つです。
「シャドー」への取り組みに共通する流れは、次の3ステップです。
①「大いなるもの」にアクセスする。
②いつもと違う意識状態から新しい気づきを得る。
③「幸せになる力」を感じる。
ジャーニー・セラピーでは、「グレース、源」にアクセスして、グレース、源の意識状態から苦しく感じる思い出を振り返ることで、新しい気づきを得ることができます。
この日、大嫌いだった父に愛を送ることができて、私はホンの少し「幸せになる力」を感じることができたのでした。
まだまだ道の途中です。
↓友達に連れていってもらった
チョコレートドリンクのお店にて。
プロフィール

- 森と魂のセラピスト
- 薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事
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