パリの多発テロ事件への祈り
2015年11月、現地時間13日夜にパリで起きた同時多発テロ。
とても痛ましい事件で、多くの罪もない人たちが殺された。
15日朝、SNSに流れるニュースを見ていられなくなり、電車の中で祈りをささげることにした。
祈りの中で感じたことは、「さみしさ」。
なんだろう、これは・・・、と思って、その寂しさを体験していると、怒り、孤独、そして絶望感が感じられる。
犠牲になった方や、家族の方の気もちなのかなと思って感じていたら、ふと気付いた。
これは、銃撃したテロリストの気持ち。
自分の存在を踏みにじられる憤り。
何をしても安息は得られないという絶望感。
幸せを奪っている者への怒り。
圧倒的な孤独感に押しつぶされそうだった。
これが、銃撃への原動力なのか。
私はテロの現場も空爆の現場も体験したことがない。
私の想像など及びもしない現実が存在するのだと思うが、それでも涙があふれ出る程度の感情が現れる。
この秋から私はプロセスワークを学んでいる。
プロセスワークでは、個人に存在するものと同じように集団にも「シャドー」が存在すると考える。
テロは、この「シャドー」からのメッセージなのではないだろうか。
テロリストが持っている怒り、孤独、絶望感は、私の中にもある。
排除しても、排除しても、私の中にある限り、私の目前の現実としてあらわれる。
それがたとえ遠い国のニュース報道という形であったとしても、私の心に影を落とす。
アインシュタインは、
問題を作りだした意識状態では、問題を解決できない。
と言っている。
では、「問題を解決できる意識状態」とは何か。
その答えを私は持っていない。
しかし、私の中の「シャドー」を感じて、一緒にいることはできる。
この事件で犠牲になった方々と、ご家族の皆さまに祈りを捧げます。
そして、銃撃をした人々へも祈りを捧げます。
あなたも私の一部です。
プロフィール
- 薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事
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