褥瘡に効くクスリ

《2012.9.7のつぶやき》

86才のお父さんの褥瘡が治らないというお客様が薬局に。

完全寝たきりでなはく、トイレには自分で行けるとのこと。

「病院で処方してもらった紫雲膏を1ヶ月塗ってもかさぶたができない。

褥瘡は、親指の爪ほどの大きさのが背骨に沿って二つ。

膿やジュクジュクはない。

ただ、かさぶたができない…。

私が伝えたのは、治すのは本人の自然治癒力であり、高齢なので時間がかかること、紫雲膏は皮膚の修復には良いこと、細菌感染には気をつけること。

「毎日2回丁寧にガーゼを取り換えて、膿はない。病院では栄養のある食事をさせるように言われるけど、本人の食が細くてあまり食べない。食べさせていないわけではない。

頑張って手当てしているのに治らなくて焦っている。」

薬局にできることは、お話を聞くことだけ。

治りの遅さに焦らない。

悪化しないことが大切。

病院の先生に疑問点を確認すること。

などを伝えただけだった。

ふと、どれだけたくさんの人がこんな風に焦っているんだろうと思った。

高齢者の自然治癒力は落ちているから、丁寧な手当てを続けてもなかなか治らなくて、手当てが悪いのか、クスリが悪いのかと焦ってしまう。

褥瘡治療に大切なのは焦らない気持ちかもしれない。

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プロフィール

飯田 みゆき
飯田 みゆき森と魂のセラピスト
薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事