Love Love ミトコンドリアに愛を叫ぼう!!
その昔通った英会話のスクール。
最終回の英語スピーチで私が選んだテーマは「ミトコンドリア」。
My favorite thing is Mitochondrion(ミトコンドリアの単数形)!!
今日は、ミトコンドリアへの愛を語ります。
ミトコンドリアとは
ミトコンドリアは、私たちの細胞の中でエネルギーを作っている、細胞小器官。(⇒wikipediaミトコンドリア)
下のイラストでは、細長い緑色の物体として描かれています。
このイラストでは3つしか描かれていませんが、ひとつの細胞に数百~数千個あります。
↓
酸素を使ってエネルギーを作り出しているのは、実は、このミトコンドリア。
ミトコンドリアに何かあったら私たちは生きていられません。
サスペンスドラマ定番の小道具「青酸カリ」は、ミトコンドリアのエネルギーを作る場所を壊してしまうので、事件が起きるのですね。
ミトコンドリアの「細胞内共生説」
このミトコンドリア、実は、遠い遠い昔に別の生物が、私たちの細胞の中に一緒に住むようになったと言われています。(⇒wikipedia「細胞内共生説」)
約30億年前、地球上に光合成をする生物、シアノバクテリアの仲間が現れました。
光合成とは、光のエネルギーを使って、二酸化炭素と水からブドウ糖と酸素を作りだす化学反応です。
シアノバクテリアが地球上で繁栄した時代、猛毒の酸素が急激に増えて、多くの生物が絶滅したとも言われています。
そんな時代に、猛毒の酸素からエネルギーを作って生活を始めた生物が、ミトコンドリアの祖先でした。
私たちの祖先は、このミトコンドリアの祖先を細胞内に取り込んで、この生物が作るエネルギーを自分の生命活動に利用し始めたというのです。
実はwinwinなミトコンドリアとの関係
昔、「パラサイト・イブ」という小説が映画化されたことがありました。
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パラサイト・イヴ (新潮文庫)
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これは、いつも黙々とエネルギーを作っているミトコンドリアが反乱を起こすという物語でした。
しかし実際は、私たちとミトコンドリアは、winwinの関係のようです。
ミトコンドリアのDNAの一部は私たちの細胞の「核」の中に大切にしまってあります。ミトコンドリアは酸素を使うので、常に活性酸素の危険にさらされています。
この活性酸素から守るため、一部のDNAを私たちの「核」という安全な場所にしまっています。
まるで金庫みたいです。
ミトコンドリアは活性酸素から自分のDNAを守ってもらい、私たちはミトコンドリアが作ったエネルギーをいただく。
お互い、持ちつ持たれつ・・・。うまくできていますね。
これもまた、生命の神秘、「大いなるもの」の叡智を感じます。
ミトコンドリアに愛を送る
今も、私のカラダの中でミトコンドリアは黙々とエネルギーを作り出しています。
ミトコンドリアは独自のDNAをもち、必要なときは勝手に分裂して増えます。有酸素運動をすると増えるとも言われています。
細胞分裂をするときは、ふたつの細胞で山分けするそうですよ。
このイラストにミトコンドリアは描かれていませんが、何千ものミトコンドリアが山分けされている様子を心の目で見てくださいね。
なんだかワクワクしてきませんか?
その昔、高校の生物の先生が「これが、ミトコンドリアなのだ!!」と嬉しそうに話していました。(その先生のあだ名は「ミトコンドリア」)
その頃は、なぜその先生がそんなに盛り上がるのか、よくわかっていませんでした。
が、今ではその気持ち、とってもよくわかります。
ミトコンドリアの物語は、生命の歴史の物語。
私がココに生きている生命の不思議に、「大いなるもの」を感じさせてくれます。
だから私も叫びたい。
My favorite thing is Mitochondrion!!
ミトコンドリアに愛を送ります。
↓講座で私が描く巨大ミトコンドリア。
こんな講座をしています。
↓
『セラピストのための生化学~ハートで感じる生命の神秘』
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プロフィール

- 森と魂のセラピスト
- 薬剤師・森林インストラクター・メディカルハーブプラクティショナー・ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー・日本森林療法協会元理事
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