スズメの学校の先生(親だけど)は、めちゃくちゃやさしいと思った。

足立区の中央図書館は、荒川のすぐそばにあります。

7階にある喫茶店で荒川を見ながらランチをしようとしたところ、荒川ではなく窓の外の中庭が見える席でした。

 

中庭には、スズメが二羽。

※イラストはコザクラクリエイト様より

 

どうやら親子のようです。

親鳥がヒナ(・・・といっても、大きさはほぼ同じ。色がちょっと違う)にエサを与えていました。

地面にいるので、いわゆる巣立ちビナなのかもしれません。

まだまだエサを与えてもらう頃のようです。

 

ヒナは、同じ場所でブルブルと羽根を震わせて、口をパアッと開けるだけです。(ガラス越しなので、声は聞こえません。)

※イラストはコザクラクリエイト様より

 

そこに、親鳥が何度も何度もエサを運んでいます。

ヒナは、親の後をついてウロウロするでもなく、同じ場所(中庭の木陰のコンクリートの上)で、ただ、羽根をブルブルさせて、口を開けるだけ。

 

親鳥は、パンくずらしきもの持ってきて、パカーッと開いたヒナの口の中に入れています。

大きすぎると、ヒナは落としてしまうので、何度も何度も与え直します。

 

親鳥は、休む間もなく、せっせ、せっせとエサを運び、ヒナは、ただただ、もらっているだけ。

エサを一緒にとる練習などは、もう少し先のことなのでしょうか。

 

 

その様子をじーっと見ていたら、なんだか、切なくなってきてしまいました。

 

生命の循環のなかで、ただ、その役割をしているだけの、親鳥とヒナ。

親鳥も以前はパカーッと待っているだけのヒナだったし、このヒナも、次回はせっせせっせとエサを運ぶ親になる。

 

親鳥が、「ワタシも昔はこうだったわよね。だから、しょうがないわね~。」とか、思っているかどうかは知りません。

でも、脳のどこかに、ヒナだった時の記憶はあるんじゃないかと思った。

 

こうやって、親は無条件に子供を育てるんですね。

私も昔は、パカーッと口を開けているだけの子供だったんだろうな。

 

 

そのうち、もう一羽親鳥らしきのがやってきて、三羽でどこかに行ってしまいました。

 

今の季節、こうやって子育てしている生き物が都会にもいっぱいいる。

普段は目にすることがないけれど、ここは地球なんだな・・・、なんて、思ってみました。

 

ケイタイを忘れたので、写真を撮れなかったのか残念です。

 

↓いらすとやさんの「落語 抜け雀」のイラスト

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プロフィール

飯田 みゆき
飯田 みゆき森と魂のセラピスト
薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事