私が植物観察で伝えたいこと↓

①植物名を一切使わなくても、植物観察を楽しめること。

②植物名は、調べる過程がとっても楽しいこと。

の二つ目、「②植物名は、調べる過程がとっても楽しいこと。」について、お話します。

「①植物名を一切使わなくても、植物観察を楽しめること。」については、
こちらをどうぞ。⇒五感で植物観察会

植物の「名前」を知ると、新しいストーリーが語られてくる。

皆さんは、公園や森に出かけて行って、「この植物の名前は何だろう?」と、思ったことはありませんか?

別に、名前がわからなくても楽しめるから、問題ない??

その通りです。

「五感で植物観察会」でお話しした通り、植物名がわからなくても、十分自然界の声を聞くことはできます。

 

でも、もし、その植物の「名前」がわかったとしたら、どうでしょう?

もし、目の前の植物が「クスノキ」だったら?

「ケヤキ」だったら?

「モミ」だったら?

「ブナ」だったら?

今までの人生の中で自分の中に存在していた「クスノキ」「ケヤキ」「モミ」「ブナ」の物語と、目の前の植物がつながり始めます。

そして、目の前の植物から新しいストーリーが語りかけられてきます。

「名前」の持つ力

「名前」は、とても大きな力を持っています。ヒトは、「名前」を通して頭の中でつながりを作ることができます。

先人たちがつけてくれた「名前」。それを知ることで、先人たちと今の自分をつなげることができるのです。

それは、植物に限らず、化学成分、鉱物、元素、社会現象にいたるまで、すべての事象で言えるでしょう。

 

「名前」って、すごいですよね。

 

「風の谷のナウシカ」の漫画版をご存知でしょうか。映画版よりも重厚でとっても深いお話です。

 

終盤、ナウシカが巨神兵に名前をつけると急に成長する、という場面があります。

「わが名はオーマ、風の谷のナウシカの子。

オーマは光輪を帯びし調停者にして戦士なり。

われは小さき母と共に西の土地へ往く。」

(風の谷のナウシカ第7巻より)

「名前」の持つ不思議な力を感じます。

 

「調べる過程」の楽しさ

さて、それでは「植物の名前を知りたい。」と思ったとき、皆さんはどうしますか?

一番簡単なのは、自然観察会に参加することです。教えるの大好きガイドさんなら、おなか一杯になるほど教えてくれます。

それはそれで楽しいのですが、でも、「なかなか覚えられない。」とか、「自宅近くの目の前の植物の名前は結局わからない。」という声をよく聞きます。

 

私が植物名をぐんぐん知るようになったのは、図鑑を開いて一人で調べるようになってからです。自分で調べて、これかな~と、あたりをつけて、樹名板で確認したときのカ・ン・ド・ウ!!

調べるプロセスは、図鑑と実物を何度も往復して観察する過程で、すでにその植物と対話が始まっています。

ですので、自分で調べて確認した植物は、他の場所で出会っても、なんとなく雰囲気から予測ができます。

図鑑で調べるコツ

実は、図鑑で調べるには、いくつかのコツがあります。

200ページくらいの図鑑を片っ端から調べても、終わりの見えない苦行になってしまいます。

まずは、葉の付き方や形で検索できる図鑑を利用しましょう。冬芽とか、木肌などの図鑑もありますが、やはり、どんな植物にも存在していて、種によって特徴の出る「葉」で検索できる図鑑がおすすめです。

私は↓この本を愛用しています。

 

自分で調べることができるようになると、自然界とのつながりもグンと深くなります。

調べる過程を楽しむこと。

それは、自然界の声を聞く第二歩目になるのかもしれません。

セミナー情報『五感と図鑑で植物観察会』

 

 

去年の種(たね)と今年の新芽が同居するユリノキ @新宿御苑2016年3月

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