いつか森でワールドワーク

先週日曜日はホリスティック医学協会の植物療法研究会。「インテグラル理論と森林療法」をお話しました。

 

最後に降矢先生から「飯田さんは、インテグラル的にどんな森林療法をやりたいのですか?」と質問され、出てきた言葉がこちら

「いつか、森でワールドワークをやりたいです。」

 

でも、今生では達成できないだろうなと思っている自分がいます。

 

 

ワールドワークは、プロセスワークの手法を使ったグループワーク。

 

グループ内の「私たちを超えた何か」からのメッセージに気づく方法とも言えます。

 

手法は割とシンプルなのですが、複数人数の感情のぶつかり合いを扱うため、ともすると傷つきが残ってしまう危険があります。

それでも、感情を正面からぶつけあった先に起こる相互理解のスペースを体験してしまった身としては、この手法は世界平和につながるひとつの道だと感じるのです。

 

 

今も、プロセスワーカーさんたちがウクライナとロシアとの問題についてワークしている様子を聞くと、胸がドキドキします。

自分はまだ、その感情の中に入っていく勇気はありません。

が、勇気を持って感情の中に入っていく先人がいることに希望を感じます。

 

 

実は初めてワールドワークを体験したとき、これはすごいと思って森林療法協会で試してみたことがありました。

 

2017年には環境教育の重鎮が集まる清里ミーティングでも試みました。

撃沈しましたが・・・。

 

今は、プロセスワークを全く体験していない人々とのワークでは、相互理解のスペースに行くのはなかなかに難しいと感じています。

 

 

昨日もワールドワークの練習会でした。このご時世、オンラインでのワークです。

いろんな社会活動をしている人々が集っています。企業内組織開発、パレスチナ支援、介護・福祉業界・・・。とてもステキな仲間たち。

ここに植物・森林療法関係者の方々も集まって一緒にワールドワークできたら、どんなにステキかなぁと妄想してしまいます。

もちろんその実現には、私自身が感情対立の炎の中に座り続ける勇気が必要なんですけどね。

(↑イメージ)

 

シュタイナーは、人類に必要なのは「感情を進化させること」だと言っていました。

感情は、地球に誕生してまだ日が浅い。

動物は感情豊かですが、認識し、同定し、制御するのは人間の持つ思考の力です。

 

私たち人間の使命は、思考を使って感情を深く豊かにしていくことかもしれません。

人間の知性の進化、感情と意思の浄化、高貴化は、感情体を霊我にまで進化させる過程に他ならない。

自我の課題は、肉体、生命体、感情体を変化させて、それらに自我の本質を顕現させることである。

ルドルフ・シュタイナー『神秘学概論』より

 

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プロフィール

飯田 みゆき
飯田 みゆき森と魂のセラピスト
薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事