この世は確率の世界。不安なことが起こらない確率を信頼する。
最近、不安と信頼について考える機会によく出会います。
今の世相は不安がいっぱいです。
マスメディアもSNSも、不安なことをたくさん紹介しています。
あれを食べてはいけない。
これを使ってはいけない。
こんな病気がこわい。
あんな病気もこわい。
さらには、
これをしたら不安がなくなる。
あれを使えば不安がなくなる。
などなど。
私はこのような情報があまり好きではありません。
この宇宙に、100%確実な現象はないと思っています。
すべては確率の世界だと思うのです。
原子核の周りに存在する電子だって、「確率的に」存在しています。
光は、粒子の性質と波の性質を持っていて、観察者の意図によって性質を変えます。
不安について話をするとき、何パーセントの可能性の話をしているのだろう?と、思う。
不安なことが起こる可能性もあるけれど、起こらない可能性にもオープンでいたい。
それが、「信頼」なのではないか。
盲目的に信じるのではなく、恐れの可能性もあることを認識したうえで、「信頼」していたい。
地球の美しさと神秘を感じとれる人は、(中略)人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることはけっしてないでしょう。
(中略)
地球の美しさについて深く思いをめぐらせる人は、生命の終わりの瞬間まで生き生きとした精神力をたもちつづけることができるでしょう。
(中略)
自然がくりかえすリフレインー夜の次に朝が来て、冬が去れば春になるという確かさーのなかには、かぎりなく私たちをいやしてくれるなにかがあるのです。
レイチェル・カーソン『センス オブ ワンダー』より
地球の美しさと神秘を感じとり、深く思いをめぐらせることが、「信頼」につながるのだと思っています。
プロフィール

- 森と魂のセラピスト
- 薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事
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