【セミナー報告】植物は宇宙に近い存在~「植物の知性を考える」第二回

今日の主催セミナー「植物の知性を考える」第2回は、第4章「未知のコミュニケーション」でした。

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植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム [ ステファノ・マンクーゾ ]

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今回の私的トリビアは、植物の”維管束システム”。

コトバンク「維管束」

 

http://exam.fukuumedia.com/rika1-34/より

 

植物の維管束(いかんそく)は、動物での血管と似ている。

養分が溶けた水分が移動する生体内のトンネル管だ。

 

根から吸収した水分を下から上に移動するのが、「導管」

光合成でできたブドウ糖などを他の部位に届けるのが、「師管」

 

高校生の時、”水道管のイメージで水は導管”と覚えていたのを思い出しました。

血管と違って心臓ポンプがない維管束では、植物はどうやって水を運んでいるのか?

 

導管は気孔からの蒸散による陰圧を使い、師管は糖の浸透圧を利用した陽圧を使っている。

このサイトがわかりやすかった。

陰圧と陽圧

 

難しいようだが、陰圧も陽圧も基本は物理現象。

つまりは、宇宙の法則。

 

植物は動物ほどの動きをしないため、ポンプで素早く血液を循環させる必要がない。

心臓ポンプというものすごくエネルギーを必要とする臓器を作らずに、なるべく宇宙の物理法則を利用する。

そのかわり、じんわ~り、水分は移動していく。

 

 

大きな樹木だと、何日もかかるのだとか。

急ぐ時は電気信号ですばやく情報伝達するから、これで問題はない。

 

なんかねぇ、生命体としてのコンセプトが基本的に違うの。

あくせく生命活動をするのではなく、宇宙物理の法則をうまく利用して生きている。

 

動物と比べたら、より宇宙に近い存在だなぁ。

と、思ったのでした。

 

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プロフィール

飯田 みゆき
飯田 みゆき森と魂のセラピスト
薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事