思考の向こう側へ「嫉妬と愛しさと感覚と」~森の瞑想会体験報告

今日は、馬場健一さんと神山和久さんとのコラボ企画を実施しました。

「思考の向こう側へのいざない~自然界からのメッセージを聞こう」

 

いや~、すごかったんです。

私が。私の中の変化が。

 

第一部 季節を感じて、自分を感じる

オープニングは、カラダを感じるグラウンディング。

頭の中から、足の先まで意識を下していきます。冷たい風が吹く、今の新宿御苑をナマで感じました。

そして、第一部「季節の自然を感じる」。私が案内人です。

2月に下見をしたときと比べて、ハクモクレンが咲き、キブシが咲き、アジサイが芽ぶき、春は着実に進んでいました。

 

沈潜の時間①「世界は嫉妬に満ち満ちている」

今の自然を感じたら、次は30分の沈潜の時間です。

内面の輝きと「沈潜」

 

私は、まだ芽吹いていない木々が取り囲む中に座りました。

ややおどろおどろしい容貌で私の周りを取り囲む木々を見上げていると、とある感情がやってきました。

最近感じた、嫉妬、妬みの気持ちを思い出したのです。

 

ぐぇ~、今、ここで?

 

と、思いましたが、その感情にエネルギーを入れずにただ、一緒にいます。横になって、ただ、木々を見上げていました。

しばらくすると、なんだか変化が訪れたようなので、起き上がってみました。すると、周りの木々がみんな嫉妬にまみれているように感じたのです。

 

「本当はあそこに枝を伸ばしたかったのに・・・。」

「本当は私の方が光を得られるはずなのに・・・。」

「本当は私の子孫がそこに育つはずなのに・・・。」

 

そう、私の周りの世界はすべて、嫉妬に満ち満ちていたのです。不思議なことに、それは嫌な感じではありませんでした。

世界が嫉妬に満ち満ちているのなら、私が嫉妬にまみれていてもいいじゃないか、そんな感じでした。

嫉妬に満ちあふれた世界を感じたところで、1回目の沈潜は終了。

 

第二部 大地を感じて自分を感じる。

第二部「大地を感じる」の案内人は馬場 健一さん。

裸足になって歩き、足の裏の感覚に集中します。

内股で歩いたり、ガニ股で歩いたり、温度を感じながら歩いたり、凹凸を感じながら歩いたり。

 

その都度、自分の感覚を言葉にしていきます。最初は無防備に感じた裸足も徐々に慣れてきて、カラダの感覚に敏感になっていきました。

そして、再び30分の沈潜に入ります。

 

沈潜の時間②「嫉妬に満ちた世界は愛しい」

この時は、地面に寝っころがりたい~っと思ったので、ほど良い木陰を選んで、横になりました。

裸足で歩いた足から、大地の記憶を感じます。何度も感覚を言葉にしたので、ぐんと疲れていることも感じます。身体を地面に預けて、ただ、ただ、カラダを感じました。

寒さに目を開けると、常緑の緑が目に入りました。先ほどとは違い、温かく、包みこむような緑です。

 

 

寒い屋外であるにも拘わらず、夜、ベッドで眠る前のような感覚に襲われました。

そんな感じで30分が経ち、立ち上がって歩きだしました。

 

ふと周りの景色を見ると、先ほどの嫉妬に満ち満ちた世界を思い出します。さらに、何故だかその世界がとっても愛しいものに思えてきて、笑いたくなってしまいました。

なんだよ、嫉妬に満ち満ちた世界、めちゃくちゃ愛しいぢゃないか。

ひたすらカラダを感じていたら、なんだか良くわからない楽しい世界に入ってしまった2回目の沈潜でした。

そして、昼食をはさんで、第三部に続きます。

 

第三部 形を感じて自分を感じる

第三部「形を感じる」の案内人は 神山 和久さん。

空や、樹木の幹をイメージしながら歩き回ったり、大きな3本の樹木に自分から意識を送るときと、樹木に支えられているイメージをしたときの体幹の違いを感じたりします。

平らな大地との交流から、再び形ある樹木との交流に戻ります。

そして、最後の沈潜の時間。

 

沈潜の時間③「緊張感の中でリラックスする。」

私は、樹木に登りたいと感じました。

1mほどの高さで横に枝を伸ばしている樹木に這い上がり、枝が二股に分かれている場所で、寝ころびました。

 

枝の上の私の足

 

ちょっと油断すれば、落ちる場所です。が、ほどよい疲れに身を任せて目を閉じます。

カラダの下には、枝の凹凸をはっきりと感じます。

 

近くでは、ドングリを拾っている親子の声。

道を通り過ぎる外国人の話し声。

公園管理の方も、のんびり歩いています。

 

自分が不思議に見られているだろうことにも、しっかりと意識が向いています。

が、誰も私に声をかけることもなく、まるで、存在しないかのように通り過ぎていくのでした。

 

そして時間になり、枝から降りました。

身体に残る、固い枝の感触。

 

緊張感の中でリラックスしていた不思議な時間の思い出。

集合場所に向かう私には、ただ、感覚があるだけでした。

 

最後のシェアの時間。本当に言葉がでてきませんでした。

嫉妬ガ~、とか、愛ガ~、とか、そういうのも、どこかに行ってしまいました。

 

枝の上という緊張感の中で、枝にカラダを預け、リラックスした記憶。

本当に、それだけしかなかったのです。

 

森林療法とか、森林セラピーとか、森林セルフケアとか、いろいろな言い方はありますが、植物と一緒に一日を過ごす中で、こんなに、体感として自分の変化を感じたことはありませんでした。

このイベントに「思考の向こう側へのいざない」と、命名したのは間違いではなかった。

 

自然界からのメッセージが聞けたかどうかは怪しいですが、思考の向こう側に行ったという感覚はあります。

「思考の向こう側ってどこ?」、とか聞かないでくださいね。どこに行ったか分からなかったんですから。

でも、めちゃくちゃ楽しかったことは事実。

 

やってみたいと思った方は、コメントかメッセージください。

人数が集まりそうなら、再びやります。

 

そんじょそこらの○○セラピーより、イける気がする。

え? 気のせい?

でも、まぁ、いいじゃないね~。

楽しかったんだから!!

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プロフィール

飯田 みゆき
飯田 みゆき森と魂のセラピスト
薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事