スズメバチ瞑想にチャレンジ

先日、鉱物を見ながらの瞑想をしたので、今日は動物を見ながらの瞑想にチャレンジしました。

鉱物と瞑想した時の感想はこちら

 

石は、欲望を持たぬ力によって形成されている。

動物の形態は、欲望に従って形成されている。

われわれがこの思考内容に没頭して観察に集中するとき、魂の中に二つの全く相違した感情が生じる。

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この、「全く相違した二つの感情」とは、どんなものなのでしょう??

 

今日は、動物代表として、「標本で学ぶ!ハチとヘビを知り尽くす 危険生物対策 講座」(プラムネット(株)アウトドア共育事業部主催)で撮影したスズメバチ標本の写真を使いました。

 

スズメバチの成虫は、家族を守り、種を守るという欲望で動いています。

多くの次期女王バチを誕生させるために、夏から秋にかけて巣を拡大し、食料を集め、必死に幼虫を育てます。その様は、まるで「ブラック企業のよう。(西海先生談)」だそうです。

過労でイライラしているところに、巣を破壊したり、食料を奪われるかもしれないヤツがやってきたら、とにかく、攻撃して撃退したくなります。

そんなスズメバチの成虫を眺めながら感じた感情は、「不安」「恐れ」

 

食料がなくなったら、幼虫に餌を与えられないかもしれない。

幼虫が育たなかったら、雄バチや女王バチがたくさんできないかもしれない。

雄バチと女王バチが生まれなかったら、種が保存できないかもしれない。

 

一見、オドロオドロしいスズメバチ成虫の形態からは、とっても大きな不安と恐怖の感情がやってきます。

一方、イモムシ型のスズメバチの幼虫の写真を見ていると、違う感情がやってきました。

スズメバチの幼虫

 

ぼーっとしていても、お姉さんたちが食料をもってやってくる。

わーい、わーい、食料だ~。

 

なんというか、ぼーっとした感情です。

そういえば、早稲田大学オープンカレッジで昆虫について教えてくれた福山先生は、イモムシのことを「脚のついた消化器」と呼んでいました。

 

食べ物を消化するという欲望のみで形づくられているイモムシ。

巣という守られた空間で、食べることに専念する安心感。

こんな巣の中で、ぬっくぬくです。

スズメバチの巣

どちらにしても、鉱物を見ていた時の

「シ・・・・・・・ン。(原子の単なる並び・・・・・~。)」

という感覚ではなく、様々な感情にあふれている動物。

 

この感情ならびにこれと結びついた思考から、霊魂の知覚器官が作り出される。

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さてはて、霊魂がどうとかは、まぁ置いておいて、実物を観察しながら、自分の中に湧き上がる感情を観察するというのは、自分とのつながりを感じるひとつの方法かもしれませんね。

興味の湧いた方は、チャレンジしてみてどんな感じだったか、教えてくださいね。

みんなで一緒に瞑想するのも楽しそう~。

(え? スズメバチは遠慮しますか??)

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プロフィール

飯田 みゆき
飯田 みゆき森と魂のセラピスト
薬剤師/公認心理師/産業カウンセラー/プロセスワークプラクティショナー/森林インストラクター/森林セルフケアコーディネーター/メディカルハーブプラクティショナー/ドルフィンスターテンプル認定ヒーラー/日本森林療法協会元理事